俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
―――……
ピリリリリリ
ピリリリリリ
「……あ"あ"? …チッくそ…誰だよ」
朝っぱらから…しかもまだ六時だ。
こんな時間に電話。
イラッとくるのも当然ってもんだ。
「…あ?」
『ちょっと。電話の出方があ?ってどうなのよ』
「お前かよ…」
『綺麗な叔母に向かってお前ってあんた。それより今から帰るんだけど、朝食作るの面倒だから買ってこようと思うのね? それでなにが食べた…』
なにかペラペラ言っていたものの、ブツッと途中で切った。
正直うぜぇ。
なんでこんな時間に俺に帰るコールをするのか。
なんでこんな時間にもう朝食なのか。
すべてがうぜぇ。
…しかも目覚めたし。
起きてねーと帰ってくるだろうしな…。
そう思って起き上がり、ベッドから出た。
「…さみ…」