俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「あんたなんかに抱かれた時点ですでに減ってるわ」
「俺はいーんだよ」
適当に受け流して、バタンと扉を閉めた。
こんな時間で悪いんだが…起こさねーとあいつ勝手に起こすだろうからな。
まあ昨日寝たのも早いし…もう十時間近く寝てるから大丈夫だろ。
そう思って、ギシ…という音と共にベッドへ腰掛けた。
そして上に覆い被さり、
「…悠由」
耳元で囁いた。
「う、ん~……」
「悠由起きな」
「…ふん~…」
……可愛い。
なにしても可愛い。
「んんー……先輩~…?」
「キスしてやろっか」
「…………うん」
あ、起きた。
目ぱっちり開いてるし。
「先輩ちゅーは?」
「はいはい…」