俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

あまりの可愛さにもう一度喰ってしまいたくなったけれど、なんとかキスだけに治めた。


「早すぎて悪いが、千絵が帰ってきた」


「…んん~?」


頭働いてねーし。

首がふらふら動いている。


「つかお前これ着ろ」


自分のパーカーをばさっと頭に乗せる。

下着姿でそういう無防備をさらされると、色々困る。


「風邪引くぞ」


「ふぁ~い……」


欠伸と同時に返事をして、のそのそとそれを着た。


「一旦目ェ覚ませ?」


「うん…」


「千絵帰ってきたから、また乱入してくるぞ」


「うん…」


「おっはよーーっ!!」


「……」


「うん…」


言ってるそばから…。

もう入ってきたし。

しかもなにに返事をしてんだよこいつは。


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