俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
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――――……
ピピピ…ピピピ…ピピピ……
「う~……ん…」
カチッと目覚ましを止めて、寝起きでぼやける視界に時計を入れる。
その瞬間、あたしの意識は覚醒した。
「は!?」
ちょっ、ありえないんだけど! 八時とか!
ガバッと起き上がり、いつぞやとは違い猛スピードで着替える。
いくら学校とうちが近いとはいえ! こんなの間に合わない~~!
バタバタバタ…と足音を立ててリビングへ行くと、のん気な顔でソファに寝そべる那智兄がいた。
「おー悠由。お前なにやってんだ?」
「見て分かんない!?」
「…………トイレか?」
「ざけんな馬鹿兄貴!!」
「うお……」
ついつい悪くなる口。
でもこの状況であの台詞じゃ、仕方ないと思うの。
「いってきまーーーすっ」