俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「お前どのくらいの女把握してる?」
「学校の三分の二」
「……」
言い切るか言い切らないかのうちに即答する。
どれだけ自信もってんだ。
「よければ半分分けようか♪……ヒッ!!」
全力で睨んだ。
それはもう、全力で。
「こっ……今世紀最大にこえぇ!!」
…効果はあった。
「…じゃあ三年の女は?」
「まあたぶんほとんど」
「……よし」
じゃあ…と、薫にいやいやながらも一つ頼みごとをし……蹴り飛ばして教室に戻した。
「痛い…龍樹くんひどいっ」
わざとらしくこちらを向いていることは分かっていたけれど、ことごとく無視していつもの部屋へ戻った。
…戻ったっつーのも……変か?
まあいいけど。
…しかし。
本当にこんなもんでいいのか…。
でもまああまり派手なことしすぎると、悠由にバレるからな。
あいつの耳には入れたくない。怒られる(というか嫌われる)。