俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
――というわけで、悪趣味かつささやかな復讐を企てたのだった。
「……ふっ」
「先輩……怖いっす」
「あ?」
「イエナンデモ」
体ごと顔をそらし、片言に言う悠由を後ろから抱きすくめる。
「なあ……明日は隣の部屋に来いよ」
「え? どうして?」
「なんとなく」
「はあ……」
不思議そうな顔をする悠由にキスをした。
「んっ……」
…甘い。
またなにを食ってたんだこいつは…。
「んっふぅ……あっ、ちょっと…」
「…いてぇ」
つい胸元に伸びてしまった手を、思いっきりつねられた。
……少しくらい…。
「す、すみません…でもだって!」
「はいはい…」