俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「…俺もっと甘いもん食いたい」
「もっと? ……砂糖でも舐めたらどうですか」
これが本気で言ってるんだからどうしようもない。
顎を掴んで顔を近付けてみたりと、俺的にアピッてるつもりなんだけど。
「お前がいい」
耳元で囁くように言い、首筋に舌を這わせた。
「きゃあっ……んなっ…!!」
ここまできてようやく理解するのだから……鈍感といえるだろう。
「なにすんですかっ」
「ちょっとだけ」
「あっ…だ、駄目です! だってお昼…っんっ…」
今ここでだから、尚更意味があんだよ。
そろそろ時間だからな。
「って!! ちょっと先輩手~…っ」
「手がなに?」
「んなっ…」
もうすぐ十一月も終わり…。
悠由の言うとおり、寒いのが駄目な俺としてはもう限界だ。
「寒いんだし…あったまりたい」
「あったまる…?」
恐る恐る聞いてくる悠由を……襲った。(間違い)