俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
着いた先は屋上。
「あの~……」
なにが起こるのかまったく分からなくて不安に駆られたあたしは、恐る恐る声をかけてみる。
「ゴ、ゴメン。話が…あって」
「はい…?」
手のひらでごしごしと服を擦り、緊張した面持ちで落ち着かなくなる。
なにに……緊張?
あたしといるのが?
…じゃなんで呼び出したのってことだよねぇ。
対するあたしは、徐々にハテナマークで埋め尽くされていく。
「あ、あの!」
ようやく意を決したように、あたしの目を見て彼は言った。
「す、好きです! 付き合ってくださいっ」
…………?
「え…?」
えーっと……?