俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
戻る日常
――悠由サイド――
ずばり、先輩は心臓に悪い。
学校でえっちなことなんてできません。
鼻をぷかぷかさせながらそう抗議すると、「家でならいいんだ」とさらりと返された。
「学校よりは…い、いいけど…」
「じゃあ今週の日曜おいで」
じゃあって!!
その流れだと……その…あの…。
「デート。したことなかったろ?」
「…お、おおー…」
デート!
先輩と? ……きゃあ~♪
パッと笑顔がこぼれるのを抑え切れなかった。
「…だからそう純粋に喜ばれると下心が…」
「はい? なんです?」
「いや別に」
かぶりを振って、「それより明日からはまたいつもの部屋でいいぞ」と言われた。
今日はなんでここだったんだろう…?
不思議に思いながら、手を振って教室へ戻った。
「…先輩授業ちょっとは出たほうがいいですよ」
一応言うだけ言ってみたりして…。