俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
しばらくなんでもない会話をして、そろそろ…と電話を切った。
ああ……切れちゃった。
宿題しなきゃ。
「ハアァ~…」
勉強しとかないとな~数学。
テストが…テストが…!
家では那智兄、学校では先輩にも教えてもらっちゃおうかな~ん。
……。
先輩に……。
『先輩……ここ分かんないです』
『どこ? ああ、ここはな…?』
『あっ、先輩……近いですぅ…』
『悠由……』
『先輩……』
「ハッ!!」
だ、駄目だ駄目だっ。
これじゃ勉強になんないよ。
やっぱ先輩は却下! 却下却下。
ドキドキして勉強どころじゃなくなっちゃうよ。