俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
――――……
「よしっと!」
次の日、五時半に起きて気合満タンにお弁当を作り上げた。
先輩の分と大事にしまいこみ、制服を着て時間に病院へ出た。
「おっ。いいねー。もうほとんどくっついてるよ」
「ほんとですか?」
「うんうん。もうすぐだよ」
先生の笑顔につられて、あたしも笑った。
ご機嫌で学校に向かうことができてよかったよかった。
時間を見ると、十一時過ぎ。
お昼には間に合いそう。
この時間ならもうきっとあの部屋にいるだろう先輩にメールを入れた。
『今から行きます!』
もし授業出てたら悪いな…。
でも九十九%出てないよね。
ぐるぐると考えていると、三十分もかけてようやく学校へ着いた。
ちょうど休憩時間だったようで、すんなり教室へ入れた。
「悠由~♪」
「美紅ちゃあん!」
「どうだったの?」
「きょーこ。も大丈夫だよ」