俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
我儘なイメージ……。
ですけどなにか?
…まあ言えば命はないから言わないけど~。
心なしか顔をそらし、最後の一口を口にした。
お弁当箱をしまい、やっぱり先輩に頼もうかな…なんて思う。
お勉強教えてもらうの。
だってよく考えれば、来月はもう期末試験だ。
数学のみ平均以下のあたしは、今からでも勉強しときたい。
「ねえ先輩」
「ん?」
「先輩ってすごく頭いいんですよね」
「いや…さあ?」
杏子から聞いているのだっ。
間違いないはず。
「おべんきょ教えてください! というか数学教えてください❤」
「? お前って学年トップクラスって聞いてんだけど」
……誰から?
誰からですそれ。
「それはその……総合点はまあ…」
数学。
数学だけなんですって。
√とかすでに分かんないし。