俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
――――……
「…じゃあxに代入すると?」
「……だいにゅうて…?」
「はいお仕置き」
ぎゃーーーっ!
いやーーーっ!
勘弁ーーーっ!
「んんっ…はっ、ふあ…あちょっと…触んないでくださいよ」
「手が滑った」
滑らねーだろ!!
…ハッ。
つい口が悪く…。
「いいから次」
「はーい…」
いいからってだって…。
先輩がいけないんじゃないですか。
一問間違う毎に甘美なお仕置きを受けることに、なぜか。
なーぜーか、なってしまったのだ。
たぶんもう十回くらいちゅーしたと思う。
始めてまだ一時間経ってないけど。
「じゃあこれは?」
そう言って指差された先には、中学校の復習という文字。
一年からの問題がいっぱい。
「最初のほうはさすがにできますよ!」
自信満々に言ってしまったことを……ものの数分後に後悔することになろうとは。