俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「……あ、は、はい…ははは…」
誤魔化すように笑い、ほっと安堵した。
助かりましたよもう…。
「えと…ドリアを」
「じゃあ俺もそれ」
「かしこまりましたぁ❤」
……ほんとにかしこまってくださったんでしょうか。
二つですよ~?
あたしの分忘れないでね~?
「…ハア」
「ふっ…」
ため息をつくあたしを鼻で笑う。
面白がってるんじゃないかしら。
「お前見てて飽きねーな」
「……」
やっぱり面白がられてた…!!
悔しさを、熱々のドリアと一緒に飲み込んだのだった…。
…ほんとに熱かった、うん。
「行きたいとこある?」
お店を出て、先輩が第一声にそう発した。
どっか……。
どっか……?