俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「いつかシメる」
「すっ、すみません…」
またまた行き過ぎましたぁ。
反省します……。
「あっ。先輩、そろそろチャイム鳴っちゃいますよ」
「だから?」
「だからて……教室行かないと」
「ふーん。行けば?」
「……」
いや…あなたは。
あなたもここの学生でしょ。従わなきゃいけない立場ですよ。
「先輩~。いつ授業出てるんですかあ?」
「テストのとき」
…だけ?
まさかね。
本当にテストのときしか出てなさそーな先輩に「それでは」と告げ、そそくさと屋上を後にした。
…………ってあれ?
結局あたし、なにか忘れてない?
「……まいっか」
鼻歌混じりにスキップで教室へ戻った。