俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

なんであたしが睨まれる怒られる……。

なんでなんでなんで…!?


同じ言葉がぐるぐると脳内を駆け巡り、めまいがしそう。

そのほんの一部だけを口にする。


「な、なんでしょう…」


「毎日来いって言ったろうが」


あ…そのこと。

遅いだけじゃ分かんないのも無理はないはず!


ようやく理解するのと同時に、慌てて弁明に入る。


「違うんです違うんです! どこのことか全然分かんなくてそれになぜ先輩があたしにかまうのかななんて思ったりして結局分からなくてそれがその……」


「お前の言ってる意味のほうが分かんねーよ」


「しゅみましぇん…」


慌てすぎました…。


「もうそれは不問にしてやるからその代わり毎日来い。弁当持って」


「はい……はい!?」


二度見。

思わず二度見ですよ。

『弁当持って』……?


「あの、なんで?」


「あ?」


「! はい、ぜひ! 来させていただきます!」


…また負けたんですけどぉー!?





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