俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
……と、いうわけで。
あまりに強引な呼び出しと命令を受け、あたしは毎日先輩の元へ通うこととなった。
「…あの、私ほとんど購買ですよ? お弁当」
「じゃあついでに買って来い」
「……」
どーしてこの人はこう…。
「返事」
「分かりましたよぅ…」
「よし」
「!?」
……。
どーしてこの人はこう!!!
キス魔なの!?
「もどっ…戻りますっ」
「おー。昼は来いよー」
くっ……。
こ、声が笑ってる!
熟した林檎のように真っ赤になっているであろう顔を隠すように、下を向いてドピウッと走って逃げた。
…なによなによ。
キスなんて今までだって…。…それもどうかと思うけど。
かすめるように触れられた。
それがなぜか…恋人同士のそれのようで、胸が高鳴った。