俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
…ヤバイ。
これはヤバイ。
泣いて潤んでいる瞳に困った顔で上目遣いに見上げられる…ってだけで、充分そそる。
ここから先はもう、俺の意思じゃない。本能みたいなもんだ。
体が動くままに、唇を重ねた。
「っ! せん…っ!」
その、声も。
…その声も、俺を煽ってんだよ…。
夢中になって求めたんだと思う。
離れた頃には、息を切らして俺にもたれかかる悠由がいた。
……ま。
多少やり過ぎた気も…しないでもない…か。
「大丈夫か?」
「だいじょうぶかて……せんぱいが…!」
…大丈夫じゃないらしい。
まともに喋れていない。
「……よしよし」
「!」
一応労わりの意味をこめて、背中をさすってみた。