俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

「…? あの……ついてます顔に?」

「え?」


俺があまりに眺めていたせいで、クリームがついていると思ったらしい。

慌てて顔をぺたぺた触る。


「どこですか~~?」


「…………ここ」


「え? ど…」


言われてみれば、唇の端に少しだけついている。

…ので、喋る間を与えずに舐めとってみた。


「……これのどこが美味いんだよ」


やっぱりただ甘いだけだ。


眉をしかめて、お茶を流し込んだ。



「な……何してるんですかあ!!」


「っ……るせーな…」


落ち着くっつーことを知れよ。


よっぽど言おうかと思ったけど言えばまた、「先輩のせいです!」とか言って興奮するだろうから…黙っておいた。


「もう…嫌いです!」


「へえ?」


「ひっ……! …にゃあ~~ん……」


半べそ…。

やっぱり可愛い…。



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