俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

「そんだけため息ばっかつかれてたら気になんだろうがよ」

「あ……すみません」


無意識だった…。

なんで怒られてるのかも分からずに適当に謝ってたよ。


「なんだとコラ」


「ひっ……!!」


あ、あわわ…。


余計なことを言ってしまった様。

言った覚えはないのに…。


「で?」


「えっ、あ…いえあの……」


まさか先輩に言えるわけがない。


「先輩のことで泣いてしまった自分に正直ビビッてます」なんて…言えない。

そのうえ「そのあとの先輩の初めての笑顔に胸がときめきました」なんて、尚更言えたもんじゃない。


天地がひっくり返っても言えない!


ブンブンと自分の考えに頭を縦に振った…そのとき。




「にゃああ!?」




……あ、あれ?

え? …ホ、ホントに天地がひっくり返った?


「……へ?」



< 73 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop