俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「寒いから室内」
「…………は?」
な、なんですと?
「場所はあれだ。明日教えてやる」
「…………は?」
な、なに言ってるんですかこの人。
『寒いから室内』?
『明日教えてやる』?
「…………は?」
もはや同じ言葉しか発せない。
あまりに拍子抜けしすぎた。
ぽかんと口を開けたままで先輩を見つめるあたしの顔は……先輩の言葉で言うと、相当「間抜け顔」だろう。
「いつまでやってんだ。分かったな」
「は、はあ……」
な、なんだ…。
先輩に会えなくなっちゃうのかと思っ……。
「!?」
は!?
そ、それこそなに言って……!
会えなくて結構じゃないか!
会えば三回に一回はちゅーされるんだぞっ。
喜ばしいことじゃ…ない……。
なんで…?