俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
先輩に変化、心に変化
そして次の日案内された場所。
「……どうやって見つけ出したんですか…」
「別に。入れ」
「はあ……」
自分の部屋みたいに…。
てかここどこ?
来たことないんだけど…。
きょときょと首を動かし辺りを見渡す。
空き教室……使ってないんだろうということは分かるけど。
「はわー……」
陽も当たってあったかいし、いいとこだなぁ。
「はわ!?」
勝手にのほほんとしていたあたしを、突如先輩が抱きしめた。
それも…ものすごく優しく。
そっと引き寄せるように。
「あの……」
またドキドキいってる。
きっと先輩にもバレちゃってるよ…。
「…寒い」
「へ…?」
体中熱くなって固まっている私とは裏腹に、「寒い」と呟く先輩。
まさかとは思いますが。
「悠由あったけー」
「……」