俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
そしてあたしも同じく、その日辺りから変だ。
なんかこう……お昼ご飯が入らない。
「ハァ」
お腹が空かないっていうか。
今日も先輩の隣で、両手で持ったメロンパンを抱え、それを眺めてため息を吐いた。
「今度はどうした?」
「え…いえ、なんでもないんです」
「…最近あんま食ってねーだろ」
あたしの顔を覗き込み、「体調悪い?」と聞いてくる。
至近距離にあの綺麗な顔を近づけられると…!
「っ……」
…なんか胸が一杯で……ますますお昼が入りません…。
「おい…マジで大丈夫か?」
「えっ……」
心配そうな顔をして、なんと。
自分のおでこをあたしにくっつけた。
「!! わたっ、だだだ大丈夫ですっっ」
「…そうか? 熱いけど」
そっ、それはその…先輩がおでこなんてくっつけるから!
どっきーんと音がしそうなほどに心臓が跳ね上がった。
それでこう……頭というか顔に血が上ったんですよ。
自分で納得するために詳しく分析してみたり。