俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
第三話 恋心は突然に
初めての感情
――五分後。
「……」
「……」
例のごとく。はい。
洗いざらい吐かされました。
しかも授業中に突入してますよ。
「……」
「…そーいや最近痩せたよね?」
「…そう?」
そんなことないと思うけど……。
ぺたぺたとウエストに触れてみる。
まあ当然、分かるわけはなかった。
「あんたさー。……誰に恋してんの?」
「ぶっ」
恋!?
こい……こい……。
「鯉」
「わざとでしょ」
はい。
だって…だって。
あたしが…恋?
そんな……。
「胸がいっぱいでご飯が入んないのはずばり恋よ!」
……杏子論理…。