俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「先輩~? だーあれっ」
「う……っく…!」
ハメられた!
ていうか騙された!
…一緒か。
「ゆーうーゆちゃんっ」
ニッと笑いながら迫ってくる杏子。
正直…怖いです。
「き、杏子…。ほら、あの~……ま、前向いとかないと、先生に…」
「和泉! 澤村!」
…ほらぁ~……。
あたしまで言われちゃったよ…。
飛んできた怒声に、ぴょんっと肩を竦めた。
これはまた……“あれ”ですかね?
居残り……。
と思いきや。
「お前ら宿題追加」
「え"……」
…居残りのほうがマシです先生!!
「ハァ…」
踏んだり蹴ったりってやつですな…。