俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

結局杏子がうちに来て、一緒に追加分の宿題をやることになった。

しかも運の悪いことに、追加されたのは大嫌いな数学…。


「ハァ~……」


もう今日はため息しか出ないよー。


「なに言ってんのよ学年トップクラスが」


「……あたし?」


学年とっぷくらす?


一瞬何のことか分からなくて、反応が遅れた。


「だってさー、テストでもいつも三位くらいじゃない」


「そ、そうだっけ」


あたし順位とかよく知らないんだよね…。

そっかーそうなんだ。

…間違いじゃないのかな。


「ハァ。もういいわよ。さっさとやっちゃいましょ」


「あ、うん」


なぜか呆れられて、ちゃっちゃと済ますことにした。



……あ。

す、済ませたら…きっと拷問が始まるよね…!


「慎重に…やったほうがいいって」


「? なんで?」


時間をかけたいからです。


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