秘密な××

それから手際よく、お粥を作ってくれた。
「ん~。美味しい!!」

「ん。それは良かった。他に欲しい物とかある?」
 欲しい…もの?
 …無いなぁ。

「無いけど…?」
「あっ、そう。じゃあこれいらないんだ。」
と差し出した物は、可愛くラッピングされた、箱だった。


 えー…?





「6月6日。お前の誕生日だろうが!!」
 え?
 あれそうだっけ?
 …いや違う。
 私たちの誕生日は明後日のハズ…。
 あれ?さっき『お前の』って?
 もしかして、私の本当の誕生日??

 え?え!?
私の頭は混乱を起こしていた。
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