俺様野郎×鈍感女

─ガラガラ。


｢みんな席着けー｣


担任の江崎先生がそう言うと、立っていた生徒が一斉に席に着いた。


だって江崎先生怖すぎなんだもん…。


｢これから転校生を紹介する。出てきていいぞ｣


江崎先生がそう言うと転校生が教室に入ってきた。


背が高くてカッコよくて…なんか雰囲気が怖い？


少し不良って感じする…。


｢軽く自己紹介しろ｣


｢……芳賀雄治。よろしく｣


声は…低めでカッコいいかな…?


｢じゃあ、芳賀は窓側の一番後ろの空いてる席な｣


｢んー｣


うわっ…すごい堂々としてる……。


ってゆーか…やっぱりあたしの隣なんだ……。


どんどんこっちに向かって歩いてきてる……。


｢凛華、転校生カッコいいじゃん｣


｢……｣


｢凛華？おーい｣


｢!!へっ？｣


あたしボーッとしてたみたい……。


｢なぁに見惚れてんのよ♪｣


｢見惚れてなんかないよっ!!
ただボーッとしてただけだもん///｣


舞はあたしに怪しいって感じの顔してるけど、芳賀くんが席に座ったから何も言ってこなかった。