俺様野郎×鈍感女
観覧車が1周回って、4人が集合したところで帰ることになった。
電車は俺たちみんなが座れるくらい空いている。
左から竹林、太一、俺、徳岡の順番で座っていた。
なんでこの順番になったかというと……わかんねぇな。
みんなで適当に座ったらこうなった(笑)
ってか……隣で座りながら抱き合ってキスしてるバカップルがいんだけど(笑)
太一くんと竹林さんがね。
─コツン。
ん?
なんか肩にぶつかった…。
俺は隣を見ると、俺の肩を枕にして寝ている徳岡がいた。
コイツ、睫毛、すげぇ長い…。
ってか……可愛くね?
「なぁーに見惚れてんのよ♪」
竹林は俺にそう言いながら、ニヤニヤ見ている。
ってか、見られてたのかよ。
「……別に見惚れてねぇよ」
「……そう?
凛華ってねぇ…
胸デカいんだよ♪」
……はぁ?
コイツは何が言いてぇわけ?
「関係ねぇよ」
俺がそう言うと竹林はフフッと笑った。
「ってか、もう着くから芳賀くん、凛華起こしてあげなよ」
「っせぇな」
なんか竹林、俺のこと馬鹿にしてね?
俺は仕方なく、徳岡を起こすことにした。
「おい、起きろ」
頭を軽く叩いてみるけど、まったく起きない。
頬も叩いてみても起きない。
「起きろ」
と言って鼻を摘むと…
「……んぐっ…!」
こりゃ起きたな(笑)
「誰ー?鼻摘んだの?」
「俺俺(笑)
お前おもしれぇな」
「もうっ!」
徳岡は膨れっ面だったが、すぐ笑った。