俺様野郎×鈍感女
「もう眠くねぇの?」
「あ、うん。
さっきはごめんね」
「???」
「芳賀くんの肩…枕にしてたみたいだから」
「………別に。
気にしてねぇよ。
少し俺んちで寛いでく?」
「いいよ、迷惑かけたくないから…」
俺がいいっつってんのに…迷惑だなんて。
迷惑だったら…んなこと言わねぇよ。
「じゃ、寛いでけ」
「でも……っ」
「命令」
そう言うと、徳岡は目を丸くさせ驚いていた。
可愛いヤツ……
「ん、入れ」
「うん…」
徳岡は遠慮がちに入った。
「そこ座ってて」
「…うん」
俺はリビングのソファに座らせた。
徳岡にジュースを渡すと「ありがと」と言ってゴクゴク飲みはじめた。
コイツ、相当喉渇いてたんだな(笑)
「ぷはぁー…」
「酒飲んでるヤツみてぇ(笑)」
「喉すっごい渇いてたんだもん…///」
口には出さねぇけど……コイツめっちゃ顔赤いじゃん。
「あっ…!
もうこんな時間っ!」
「送ってく」
「いいよいいよっ!」
コイツ…さっきっから何か可笑しい気がする。
「送るって」
「ホントに大丈夫だから!」
「女ひとりじゃ危ねぇって」
「けど大丈夫だから」
コイツ…俺と帰りたくねぇのか……
「…わかった」
「…じゃあねっ!
今日はありがとう♪」
徳岡は最後にニコッと笑い、帰って行った。
俺…頑張れなかったわ……
なんで言えなかったんだろ。
つか…アイツの笑顔に弱いかも……(笑)