俺様野郎×鈍感女
芳賀くん…来ないな……
休みなのかな?
あたしがそう思っていると、隣の方から肩を叩かれた。
「…よっ、徳岡」
あたしは振り向くと、隣に芳賀くんが座っていた。
「…お、おはよっ!」
「何そんな焦ってんだよ(笑)」
「…えっ?
焦ってなんかないよっ!
ただ…緊張しちゃって…」
「……緊張?」
あっ………
今緊張しちゃってって言っちゃった?
「な、な、なんでもないですっ…」
「ちょ……待てよ!」
あたしは教室から出て、廊下を本気で走った。
でも芳賀くんが、あたしを追いかけてるなんで気づかなかった。