俺様野郎×鈍感女

─ピーンポーン。


きたきた♪


「はーいっ♪」


─ガチャ。


「よっ」


なんか芳賀くん、カッコいい……。


茶色が芳賀くんの髪型に似合ってて…背高くて…………いつもカッコいい♪


「何?見惚れてんの?」


「ち、違う!」


「入るぞー」


「えっ?
どっか行くんじゃないの?」


「疲れたからちょい休憩」


なんだ休憩か………


初デートが家だったら、どんなにつまらないことか(笑)


「ここ、あたしの部屋じゃんっ!」


「…ん。
ベッド借りっから」


ベッド借りるって…寝ちゃうの?


「あたしいるんだから寝ないでよ!
待つヒトの身も考えて」


「うっせぇな…」


待って?


うっせぇなって恋人に向かって言う言葉?


「もういい…
勝手に寝てればいいじゃん!」


あたしは部屋から出ようと思って歩きだしたが……


「きゃっ!!」


芳賀くんに腕を引っ張られ、ベッドの上にいた。


しかも芳賀くんに跨っている状態……。


あたしは退こうとしてるが、芳賀くんに腕を掴まれて動けなくなった。


「ちょっと離して!」


「ムリ」


「なんでよっ?
離してって……きゃっ!」


芳賀くんは、あたしをクルッと回して芳賀くんはあたしの上に跨っていた。


なんで芳賀くんが上になってるの?


「こっちならい?」


「どっちもやに決まっ……んッ…」


この人何…?
人が話してるっていうのにキスするなんてっ!


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