俺様野郎×鈍感女


「ってかさ、転校生来たんだろ?見てみたいんだけど」

「来たよ♪あたしのクラスだし見に行こう!!」


「おぅ♪あっ、凛華ちゃんも♪」


「………はい」



あたし……やっぱり邪魔?


なんか2人で走って行っちゃったし……。


あたしはマイペースに歩いている。


でも……


「凛華、早く早く!走ってー」


…と言われ、結局走ることになった。


「あれが転校生だよ」


舞は芳賀くんのことを指差しながら太一くんに言った。


芳賀くんはさっきまで寝てたけど、今は起き上がってボーッとしている。


「ん?……雄治じゃんっ!雄治ー!!」


芳賀くんは太一くんに気づくと、驚いた顔をして、こっちへ走ってきた。


「お前ここの学園だったのかよ」


「あぁ!!雄治久しぶりだな!」


「そうだな。お前ここの学園だったら言ってくれれば良かったのに」


「わりぃな♪転校するなんて聞いてなかったからよ」


太一くんと芳賀くんは、どうやら知り合いらしい。


あたしと舞はビックリしていて、話に入れなかった。


「あっ、こっち俺の彼女の舞♪」


「芳賀くんの斜め前の席だからよろしくねー♪」


「俺の女なんだから手出すなよ?」


「出すわけねぇじゃん」


舞はやっと話に入れたけど……あたしは話に入れない……(笑)
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