俺様野郎×鈍感女
「こっちは舞の友達の凛華ちゃん。学園1のモテ女だぜ?」
太一くんは、あたしの肩を叩きながら言うと、芳賀くんがあたしのことをジッと見てきた。
「あっ……よろしくね…」
あたし、人見知りだから紹介されるの嫌いなんだよぅー……
ってゆーか、まだ見られてる……
あたし、自意識過剰かな…?
「あの…っ……あたしの顔に何か付いてるんですか…?」
「…………………別に」
うーん、素っ気ないですね…
──キーンコーンカーンコーン。
あっ、授業の始まりのチャイムだ。
「じゃあ俺戻るな、みなさーんまた後で♪」
「はいはーい♪」
こうして、あたし達は席に戻った。