チョコレート・ドロップ
甘い甘い歯車が動き出したが運のツキ
愛しちゃいけない理由なんて無いだろ
「はぁ…」
「宏樹、ため息つきすぎ。」
放課後、誰もいない教室から窓の外を眺め
学校から帰る人の波の中から、お目当ての人を見つけ
知らず知らずため息をつく。
俺、神門宏樹が好きなのは2歳年上の実の姉。神門綾。
「俊うるさい。ほっといて。」
「えー、俺まで萎えるから。」
俺は学校で友達を多く作ろうとは思わない。
気の合うやつが奴が1人いればいい。
それで、唯一仲がいいのが東溟俊。
こいつは何故か俺が綾を好きなことを知っている。
いつ教えたんだろう…
「宏樹はもてるんだから、他と付き合えばいいのに。
また、他のクラスの女子が呼んでるぞ。」
めんどくさいなぁ、、、
好きでもない人に好かれたって意味がないんだ。
1人でいい好きな人だけに好かれたい