チョコレート・ドロップ

「ありがとう。集合!!休憩よ!!」


………


ん?


「あれ?宏??」


綾?なんで綾がいるんだ??


綾は俺に近づいてくる。


「何でいるの?もしかしてバスケ部入ったの?」


「うん。綾こそなんでいる?」


「私はここのマネージャーだもん♪言ってなかったっけ?」


「言ってないし、聞いてない。クッキング部は?」


「入ってるよ。クッキング部がある日は作って差し入れしてるの。」


「ふーん。それは大変だな。」


「そうは思わないけど…。私、宏が部活入ると思ってなかったな。
 結構ビックリ!!あ、そういえばねお母さん今日も帰ってこないんだって。
 晩ごはん何がいい?」


「綾の好きなもの。つか、綾がマネージャーなんて知らなかった。言えばいいのに。」


「私も宏がバスケ部って知らなかった。教えてくれればいいのに…。」


「綾が聞いてこなかったから。」


「なにそれー。宏が部活するなんて思ってなかったんだもん♪」


綾がマネージャーか…


「ちょっと待て!!勝手に2人で盛り上がらないでくれ。」


剣が口をはさんできた。


「綾、もしかして彼氏??」


監督まで…


「え?『姉弟』だよ?」
「ん?『姉弟』だけど。」


綺麗に『姉弟』がハモった。


『姉弟?』


そんな驚かなくても…


苗字同じなんだから分かるだろ。


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