チョコレート・ドロップ

「で?何の用?」


人気のない廊下まで連れてこられた。


「入学したときから、神門君のことが好きです。付き合ってください。」


入学したときって、まだ2週間もたってないのに


俺の何が分かるって言うんだよ。


「無理。誰とも付き合う気ないから。」


何で泣くんだろう…


女って面倒。


「もうちょっと言い方ってもんがあるでしょう??
 男なら女の子泣かせないでよ!!」


そして女は集団で向かってくる。


面倒だ。


「泣かせたつもりはない。勝手に泣いたんだ。」


それだけ言い残して、その場を離れた。




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俺は綾が好きなんだ…


ずっと昔から好きだった…


中学のときは諦めようと努力して


告られるままに、付き合った。


たくさんの女と…


でも、、


一緒に帰ってるときも、


手を繋いでいる時も、


キスしてるときも、


抱いてるときも、


隣にいるのが綾だったら…


って考えてしまうから。


それでもこの気持ちは閉まって


いい弟でいたい

だなんて我が儘だろうか…

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