チョコレート・ドロップ

想定外のことはしないで欲しい、俺にも準備が必要なんだ…


「俺がバスケ部キャプテンの高橋剣です。これからよろしく、楽しくやろうぜ☆」


本入部してから初めての部活。


剣の自己紹介だけど、


その無駄な笑顔


いらないだろ。


「私はバスケ部監督の世蓮美咲です。
 楽しくなんて剣みたいな甘っちょろく考えてたらバチが当たるわよー。
 ビシバシいくから、頑張りましょうね。」


剣と並んで自己紹介してるのは女の人。


剣と同じクラスらしい…


女が監督なんだな。


「では早速。今日は3対3をやってもらいます。
 まず実力を見たいからね。
 この間決めたチームに分かれて。
 チームリーダーは1年生を捕まえて。
 神門君は唯一の初心者なので剣と一緒に基礎からやりましょう。」


バスケとかやったことねぇし。


「宏樹、俺が貸した本読んだ?」


「呼んだ。」


暇だから授業中パラパラしてたんだよな。


「よし!だったら俺の真似してやってみて。」


さっき本読んだから、たぶんなんとかなるだろう…


「まずは、ドリブルからのレイアップシュート。」


剣は綺麗に決めた。


真似するだけなら意外と簡単そうだな。



「おう!ナイスシュート!!じゃぁ、次。」


名前は知らんが次々と剣は技?を出す。


まぁ、俺は真似してるだけなんだけど…



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