らいおんとはりねずみ
「そして東村、お前もだ!」
まっぴんが東村をギロリと睨む。びびった東村を見て笑いが込み上げてきた。
「いいか、お前ら?でこぼこコンビで仲が良いのはいいが、授業は真面目に受けろ。いいな?」
「…はい」
「東村、返事は?」
「はいはい、わかりました」
本当にわかってんのかー!とブツブツ言いながら教卓へ戻ったまっぴん。
「巻き込むなよ、池田」
椅子に座りながらため息をつく東村。
「ふざけないでっ。東村がノート貸してとか言うからでしょ?」
「だから素直に貸せば…」
「まだやるのか、お前らは」
まっぴんの頭にもぞもぞしている角が見えてあたしは黙った。
この席…もう嫌だーっ。