らいおんとはりねずみ
「衣ー李っ♪」
昼休み。みちるがニヤニヤしながら近くにあった机をくっつける。
「な、何…みちる」
あたしはお弁当と飲み物を出しながらみちるをチラ見した。
「衣李ったら席替えしてから、東村くんと仲良いよね♪もしかして恋に発展しつつ…」
「ないからっ。ただの隣人なんだよ?それに東村はデカすぎる」
あたしはお弁当の卵焼きをバッと口へ運んだ。
「身長なんて関係ないじゃない。って否定しないってことは…好きになっちゃった!?」
「そ、そんなこと言ってないじゃん!!それに声大きいよっ」
「衣李ったら焦っちゃって可愛いーっ」
みちるはニコニコしながらふりかけが付いたおにぎりを食べた。