らいおんとはりねずみ
みちるの言葉に頷いた。だって黄金メロンパンは幻のメロンパンだもんね。1日に10個限定だったかな?
「衣李ったらいいなーっ!!あたしも東村くんにノート貸したら黄金メロンパンくれるかな?」
「さすがにそんな体力無いんじゃない?」
「いや、やっぱりやだっ。あたしは真崎先輩からの愛がほしーっ」
お弁当やら周囲にハートオーラを振りまくみちる。あたしは手で追い払い、黄金メロンパンを鞄にしまった。家で食べよっかな。
「それよりさ、衣李っ!!」
「ん?」
「もうすぐなわとび大会が来るよねっ♪」
…え?
今度はあたしが思考停止した。
「…それ、小学生の競技?」
「何言ってんのー?昨年もあったじゃんっ。燃えまくるなわとび大会…って衣李は休んでたっけ?」
みちるが思い出したかのように言った。