らいおんとはりねずみ
「やっぱり好きでしょ?」
「…ちょびっとね」
「そんなツンツンしちゃって可愛いすぎーっ!!抱きしめたいっ」
いやいやみちるさん。やめてくださいよ。一応ココ公共の場だし。
あたしは必死にバリアを張って、みちるを止めた。みちるはしょんぼりとしながらお弁当を食べ始めたのだった。
それから普段のように会話をしてみちるのガールズトークに花を咲かせて昼休みを終えたのだった。
─────…
「えぇぇぇぇ!!??」
なわとび大会前日のことだった。あたしはお母さんの言葉に絶叫をあげていた。
「う…嘘?」
「ごめんねっ。今から奥様たちが家に来るのよ。たまたまスーパーで会っちゃってさ。だからなわとび…今日は別なところでやってくれる?」
すまなそうにあたしに謝るお母さんに何も言えなかった。