僕らの地球関係理論【短編】
「ていうか」
「優は何しにきた」
深のベットを占領し、勉強している深を眺めて
欠伸をし、余韻をたっぷり時間をかけて噛み殺してから
もちろん、と呟き
『邪魔しにきた』
そういった
深はため息をつき、呆れた顔をした。
「あのさ………、いいや。なんでもない」
諦めた深にそう、と短く返事をした
だって…ね、
まさか…ね、
“深に会いたくて会いたくて仕方ないから来た”
なんて言えるわけ、ないじゃんか