君色に染まる空
「おい、何寝てんだよ。…おーい、佐久間〜?さ、く、ま?コラ、起きろ佐久間未來」

耳元で、私の名前を呼ぶ声。なんだかすごく懐かしい声。

この声は愁斗か。

「オラ、起きろ。殴んぞ、佐久間」

目を開けたいけれど、身体が思うように動かない。

首もとが痛い。

何かに締め付けられているような感覚。気持ち悪い。

「起きろっつーの!佐久間!」

ああ、また罵声が。
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