君色に染まる空
すると、ほっぺたに異常を感じた。

むに、とほっぺたを抓られたのだ。無論、愁斗に。

「ん、ん〜…、ぁう……ひたひぃ、しゃわんないで……うぅ、あぅ…」

ほっぺたを抓られていて、上手く喋れない。

だが、声は出せる様子。

「ぷ……。おま、エロい声出すんじゃねーよ」

微かに笑って、勘違いもいいところな発言をし出す愁斗。

「ひ、ひたひぃいいっ!抓んない……っひ?」

むにゅー、と引っ張られる我がほっぺた。

ほっぺたを触られていると思うと、手の温もりが急に胸元へと移った。

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