Snow Princess ~雪の華~
「しかしそれではマリン様。
私がいつもご用意いたしますティータイムの準備が整いません。
ほかのご希望があっても間に合いませんよ?」
「それでもいいわ!
だって他の使用人にやらせればいいだけのことじゃない。それに私、そこまで我慢できない子じゃないわ」
リリアはしばし考え込んだ。
あともう一押し、と構えるマリン。
今回マリンの言葉に嘘はなかった。
ここしばらくリリアを見ていて、リリアはマリンの中で心許せる相手となっていた。
もっと仲良くなりたい
だって、友達ができたのなんて初めてなんだから!