Snow Princess ~雪の華~
ふーんと言ってお茶を飲み干し、マリンはベッドに向かった。
ベッドメイクはすでにリリアによってなされている。
「明日はお互いにがんばりましょう、リリア」
ベッドに入りかけてリリアを振り向くと、リリアはちょっと驚いた顔をしてから、吹き出した。
「何を言ってるんです。明日はマリン様のお誕生日パーティも兼ねているんですよ? そんなに気負わずに、十分に楽しんでください」
「そうね、ありがとう。じゃあ、明日はがんばってね」
「はい。おりがとうございます」
そういってマリンは横になると、静かに目を閉じた。
リリアはそれを確認すると、部屋の灯りを消して部屋を出て行った。