Snow Princess ~雪の華~

翌日・控え室の一室


「いいっ! 痛い、痛いってば!」

「我慢しなさいよ! 貴族さんはパーティの度に着てるのよ!」


リリアはドレスを着るためのコルセットの着用のために悶絶していた。
それをラミアは容赦なくコルセットの紐をしっかりと固定していく。


「はい、できたわよ」

「ぐ…苦しい……」


リリアが壁に向かって吐きそうな顔をしたとき、部屋の扉が開いた。


「へぇ、リリアがそんなになるところ、初めて見たわ」


入ってきたのはマリン。髪をアップにされ、濃いピンクのドレスを着ている。


「あら、マリン様! どうです?」

「すっごくいいわ! やっぱり私の見立てに狂いはなかったわ!」


マリンと対になるかのような青いドレスを着たリリアを見て言った。



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