Snow Princess ~雪の華~
少女は鏡の枠を何かいじりながら語りかける。
「なんでもありませんわ、お母様?」
「やっぱりお母様なのね? どこにいるの?」
ガコンと何かが外れる音がしたと思うと、鏡が周りから壁に埋まり横に転がり二人の視界から消えた。
前に鏡があった場所には奥から扉が現れる。
「その奥にお母様がいるのね!」
マリンは少女を押し退け扉を開きにかかった。
少女はそんなマリンを目を細めて見つめる。
そして、ついに扉が開いた。
マリンはその倒れこむほどの勢いで部屋に入った。
「お母様!」
中にいた女性は記憶のなかよりもいくらか小さくなった気がしたが、まごうことなく母・ローズだった。
「あぁ…やっと会えましたわ…お母様!」
マリンは母の胸に飛び込んだ。
しかし、母は昔のように抱きかえしてはくれずに無邪気にこう言った。
「あなた……だあれ?」
「なんでもありませんわ、お母様?」
「やっぱりお母様なのね? どこにいるの?」
ガコンと何かが外れる音がしたと思うと、鏡が周りから壁に埋まり横に転がり二人の視界から消えた。
前に鏡があった場所には奥から扉が現れる。
「その奥にお母様がいるのね!」
マリンは少女を押し退け扉を開きにかかった。
少女はそんなマリンを目を細めて見つめる。
そして、ついに扉が開いた。
マリンはその倒れこむほどの勢いで部屋に入った。
「お母様!」
中にいた女性は記憶のなかよりもいくらか小さくなった気がしたが、まごうことなく母・ローズだった。
「あぁ…やっと会えましたわ…お母様!」
マリンは母の胸に飛び込んだ。
しかし、母は昔のように抱きかえしてはくれずに無邪気にこう言った。
「あなた……だあれ?」