Snow Princess ～雪の華～

リリアは話が読めずに首を傾げた。

しばらく見守っていたが、分からない話をされるのがどうにも気に入らず口を挟んだ。


「何の話をしてるの？ 鎖国って？」


その問いかけにゴーシェは悲しげに眉を下げる。


「世界は広いんだよ。この国よりずっとね」

「それはどういう……？」

「鉱山を巡って外国が色々言って来てるのは知ってるだろう？
それは何故今なんだと思う？」


ゴーシェの言葉がよく分からずリリアは顔をしかめる。


「この国は魔法とやらの結界に守られて一切他国との関わりをもたず来たんだ。
それが今結界が弱まり、僕らみたいな外国人も国に入れるようになった」